近年、働き方改革の影響で在宅ワーク(テレワーク・リモートワーク)をする人が増えてきています。フリーランスとして在宅ワークに興味がある方はもちろん、在宅ワークの導入を検討している企業、在宅ワークが許可されている社員さんなども増えてきているのではないかと思います。
そこで、実際に7年以上在宅ワークを行っているサイト管理者が在宅勤務のメリットとデメリットをお伝えします。
「在宅ワークしてみたいけど、どんな感じなのかイメージが沸かない」という人や「在宅ワークで本当に効率的な仕事ができるのか」と疑問に思っている人はぜひ参考にしてみてください。
在宅ワークのメリット
通勤の必要がない
なんと言っても「通勤の必要がない」というのが大きなメリットだと思います。私も会社員時代は毎日通勤していました。朝6時に起きて7時50分の電車に乗って8時40分に会社に着いて・・・。毎日毎日満員電車に乗って自宅と会社を往復しなければいけないような生活にはもう戻れません。
在宅ワークの場合は、部屋にあるPCを開けばすぐに仕事ができます。通勤していた時間を仕事やプライベートに使えるんですよね。これはとても効率のいいことだと思いませんか?
時間を自由に調整できる
時間の使い方が自由なのも在宅ワークの魅力です。本来、集中できる時間やなんとなくやる気の出ない時間って人によってバラバラだと思うんですよね。朝方タイプの人もいるだろうし、夜仕事をした方が集中できる、という人もいると思います。またお子さんの有無などのライフスタイルによっても変わってきますよね。
在宅ワークでは、自分の好きなようにスケジュールを組むことができるので、子育てや介護、家事などとの両立もしやすいんです。例えばお子さんがいる方なら、子供が保育園に行っている間と寝てからの時間に働く・・・ということも可能になります。ぐわ~~~~~~っと働いて、終わったらプチ旅行に行く!なんて働き方もいいですよね。
Aさんの働き方
お昼までのんびり過ごして午後と夜に仕事
8:00 起床
9:00 朝食
9:30 プライベートの時間
11:30 昼食準備
12:00 昼食
13:00 仕事
18:00 夕食準備
19:00 夕食
20:00 プライベートの時間
23:00 仕事
26:00 就寝
Bさんの働き方
家事育児と両立しながらスキマ時間に仕事
6:00 起床
7:00 朝食、保育園の準備
8:00 掃除や洗濯などの家事
9:00 仕事
11:30 昼食の準備
12:00 昼食
12:30 仕事
16:00 夕食の準備
17:00 保育園の向かえ
18:00 夕食
21:00 子供が寝る
22:00 仕事
24:00 就寝
上記のAさんもBさんも仕事をしている時間は8時間。同じ8時間でも時間の使い方が全然違うのがわかると思います。(ちなみに私はAさんの働き方に似ています。8時間よりもうちょっと長く働いてますし、朝もPC開いてますけど)
こんな風に自分の体調やライフスタイル、プライベートの予定などに合わせて、働く時間を柔軟に調整することできると毎日を有意義に過ごすことができるし、効率もよくなりますよね。
子供や家族との時間が増える
在宅ワークでは時間の使い方が自由になりますし、家にいる時間が長くなりますので、家族や子供との時間を沢山とることができます。
私自身会社員時代は子育てと仕事の両立がとても大変でした。子供の行事や急な体調不良で仕事を休まなければいけない。 でも責任のある仕事をしていたらどうしても休めないときだってある。子供に我慢してもらわないければいけないこともある。勤務時間がながければ子供と一緒にいる時間も短くなる・・・。
お子さんがいて働いているママさん(パパさん)はほぼ全員、似たような悩みや葛藤を経験したことがあるのではないでしょうか。
在宅ワークの場合は、仕事もプライベートも子育ても。全てを大事にすることができます。もうどちらかを選ばなくてもいいんです。
子供の行事は全て参加できます。子供が園や学校へ行くときに「いってらっしゃい」と送ってあげられますし、子供の帰る時間に「おかえり」と迎えることができます。家族との食事や団らんの時間も大事にできるんです。
ちなみに私が今、フリーランスの方のサポートをしたり、企業様とフリーランスの窓口業務をしたりしているのは、こういった「仕事と子育ての両立」を1人でも多くのママさん(パパさん)にしてもらいたいな、と思ったことがはじまりです。今後も1人でも多くの方が在宅で家族との時間を大事にしながらしっかりと仕事もできる環境作りに努めます!
日本中どこに住んでいても働ける
私は今香川県に住んでいますが、現在クライアント様の8割が東京拠点の企業です。残りの2割は大阪や愛知など様々ですね。北海道の企業様からご依頼をいただいたこともありました。このように日本中(世界中)どこに住んでいても、日本中(世界中)どこの企業様の仕事でも受けることができるんです。
「自宅の近くにある職場を探す」「駅から近くの会社を探す」なんていう探し方をする必要がないんですよね。
もちろん私と一緒に働いてくれている外部のパートナー様も日本全国様々なところに住んでいる方達です。日本全国(ときには世界中)に住んでいる優秀な人たちとパートナーになって一緒に働くことができるんですから、これはメリット中のメリットと言えるでしょう。
無駄な時間が削減できる
先程の通勤時間はもちろんですが、それ以外の無駄な時間を削減することができます。例えば「会社帰りに1杯飲んでいこうよ」みたいなことはありません。同僚や上司との飲み会などもなければ、クライアントへの接待も不要なんです。
また会議や打ち合わせもオンライン上で行いますので、無駄話が減ります。井戸端会議みたいなのがなくなって、簡潔に終わる事が多いです。もちろん世間話もしますし、話が盛り上がって仕事と脱線してしまうようなこともありますが。回数や時間は対面のそれよりもずっと少ないし短いです。
他にもまだまだありますよ。
- 上司や来客のお茶くみ
- オフィス内や備品の掃除
- 出社時間や会議時間の10分前行動
- アポなし来客の対応
こうして見てみると、オフィス勤務って無駄な時間が多いですね。
在宅ワークのデメリット
改めてメリットをまとめて見ると、改めて在宅ワークって素晴らしいですね。とはいえ、在宅ワークのデメリットもあります。デメリットの解決法も載せていますので御覧ください。
自宅には誘惑がいっぱい
会社で働いていると、周りに上司や部下、同僚がいますよね。ですが自宅で働く場合は自分ひとりです。自己管理能力がないと誘惑に負けて1日ダラダラと過ごしてしまう・・・なんてことにもなりかねません。
- 「自宅で働いているから」といつまでもパジャマでダラダラ過ごしてしまう
- 「ちょっとだけ休憩しよう」とテレビを見たら気づくと何時間も経っている
- 1時間だけ仮眠しよう、とソファやベッドに入ったら。目が覚めると夜になっている。
在宅ワークで働いている人は似たような経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。でも安心してください。こんな風にならないための対策がちゃんとあるんです。
そんな時はどうする?
- 家で仕事をするときも着替えて女性はメイクをする
- 毎日スケジュールをたてる
- PCやデスク周りに私物・集中力を削ぐものを置かない
- できれば仕事専用のスペースを作る
- 自宅で誘惑に負ける場合はコワーキングスペースやカフェに行って仕事をする
メリハリをつけることが大事なので、自宅で仕事だから、といつまでもパジャマ姿でいると、なかなか仕事モードになれません。朝起きたら着替えてメイクもして、仕事モードに切り替える事が大事ですね。
それから、なるべくソファやテレビなどがない部屋に仕事スペースをつくりたいですね。どうしても難しいときは、テレビに背を向けるような形で作業スペースを取る、など目に入らないようにする工夫をしてみてください。すぐにスマホを触ってしまう、という人は、スマホを別の部屋に置いておく、というのもいいですね。
どうしても自宅では集中できない、という人は近所のカフェなどに行ってみると効率よく仕事ができることもありますよ。
孤独を感じやすい
先程、会社の飲み会やクライアントの接待などがなくて効率的に仕事ができる、とお伝えしましたが、一方で人と対面で会う機会がぐっと減ってしまいます。オンライン上の打ち合わせなどで会話することはあっても、対面でコミュニケーションを取る機会が減りますから、孤独を感じてしまうことはあるかもしれません。
そんな時はどうする?
- BGMを流しカフェのような雰囲気で仕事をする
- 在宅ワーカー同士のつながりを見つける
- 仕事以外の趣味仲間を増やす
- web会議ツールにつないだ状態で仕事をする
BGMを流しながら仕事をするのはおすすめです。カフェっぽい雰囲気の中で仕事ができます。もちろん流す音楽のチョイスを間違えると集中できなくなるので気をつけてくださいね。
個人的にはジャズやクラシックなどが集中できるのかな、と思います。あとカフェなどの人の声やザワザワした音を収録しているような動画があるので、そういうのを活用するのもいいですよね。
他の在宅ワーカーさんとのつながりを持つことも大事かな、と思います。今作業しているこの場所には自分しかいないけど、別の場所で◯◯さんは頑張っているんだ、と思えたら孤独感も減るのではないでしょうか。
同じ用に孤独を感じている在宅ワーカーさん同士でweb会議ツールを接続した状態(マイクはオフ)で仕事をすると、孤独を感じずに仕事をすることもできます!
コミュニケーションが難しい
在宅ワークをしている場合は、オンライン会議など一定の時間以外は自分一人で作業をします。社内にいれば、休憩中にちょっとした相談をしたり、同僚にグチを言ったり、というのが気軽にできますが、オンライン上では難しい場合があるのです。メールやチャットなどの文章で自分の思いや考えを正確に伝えなければいけないですし、仕事の進捗連絡も随時オンライン上で報告しなければいけないところは在宅ワークのデメリットだと思います。
そんな時はどうする?
- 作業スケジュール、進捗状況などをこまめに連絡する
- 定期的にweb会議ツールを使ってコミュニケーションを取る
- オンラインお茶会やオンライン飲み会を開催する
オンラインお茶会やオンライン飲み会は私も定期的に外部パートナーさんと行っています。日本全国バラバラな場所にいる方たちとのチームなので、直接会う機会はなかなかないのですが、定期的にオンラインお茶会や飲み会を行うことで、コミュニケーションが取れるし、信頼関係を築くことができておすすめです。
オンライン飲み会と言っても、web会議ツールを使って顔を見ながら家でお酒を飲んだりおつまみ食べたりしながら話をする、というものなので、結局は宅飲みなんですけど(笑)でも仕事をしているだけではわからないご家族の話や、趣味の話などで盛り上がることができて、とても楽しいんですよ!
運動不足になる
これは私自身深刻な問題です。通勤をする必要がない、ということをメリットとして書きました。移動する必要がない、部屋の移動くらいですぐに仕事ができる環境は、大きなメリットではあるのですが。
その反面、意識して身体を動かさないとめちゃめちゃ運動不足になります。繁忙期などは1日中パソコンの前にいますので、下手したら1日300歩位しか歩いていないのでは、なんて日も。在宅ワークをはじめてから20キロくらい太ってますからね・・・。
そんな時はどうする?
- 筋トレやウォーキングなど自主的に身体を動かす
- 外に出て身体を動かすような趣味をみつける
- ルームウォーカーを買って家で歩く
- 気分転換も兼ねて自宅以外の場所へ行って仕事をする
私の場合は、歩いて片道15分くらいのところに図書館があるので、週に2回程度図書館のPCができるスペースで仕事をしています。(今はコロナの影響もあるので行ってませんが・・・)コンセントがあって、静かでいざとなれば本を読んで調べることができて。最高です。
あと家にルームランナーを買いまして。外出していない日なんかにはルームランナーでウォーキングすることもあります。
自分の健康管理をすることも大事なので、みなさんも適度な運動をしながら快適な在宅ワークライフを過ごしてほしいです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。在宅ワークには確かにデメリットもありますが。圧倒的にメリットのほうが大きいと私は思っています。
在宅ワークで自分の時間を上手に使いながら、仕事もプライベートも自由に楽しめる人が1人でも多くなりますように。
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