報酬未払いで泣き寝入りしないための方法

トラブル対策 フリーランス

フリーランスが報酬未払いのトラブルで泣き寝入りしない方法とは!

私は2013年にフリーランスとして仕事をはじめたのですが、今までに3回ほど報酬未払いになりかけた案件がありました。

最終的にお支払いいただけたのですが、一生懸命仕事をしたのに支払ってもらえないなんでショックすぎますよね。

さて、そこでクライアントからの未払いを防ぐための解決法についてお伝えできればと思います。

実際にあった報酬未払いトラブル

今は未払いが発生しないような対策を取っていますし、しっかりと信頼関係を築いてクライアント様と良好な関係でお仕事をさせていただくことが増えたので問題ないのですが、フリーランスになって間もない頃は以下のようなことが実際にありました。

いきなり音信不通で連絡が取れない!

このケースを経験した方は、もしかしたら多いのかもしれません。突然クライアントからの返信がなくなるパターンです。

クライアントとはChatWorkやSlack、メールなどでやりとりすることが多いと思います。オンライン上での連絡のみだった場合、先方と連絡がとれなくなってしまうのが一番怖いですよね。

私の場合1ヶ月間の契約だったんですが、20日位までは普通に連絡が取れていて「いい感じですね」などと言っていただいてたのに、その後段々と先方の返信頻度が遅れてきて、月末を過ぎたら全く返信がなくなってしまいました。

納品間近になって「やっぱりキャンセルで!」

これもクリエイティブ系のフリーランスの方で同様のトラブルになった方の話を聞くことがあります。

営業作成のご依頼だったと思うのですが、ラフ案を提出してOKが出て、その後詳細の打ち合わせ・すり合わせをした上で制作してたんです。それなのに、納品日の前日くらいになって「やっぱり社内で制作することにしたのでキャンセルします」・・・と。

ラフ案で構成やデザイン案を提出したので、それを参考にして社内で作ることにした、と。 

こんなことがまかり通るはずはないですよね。

ですが、「まだ納品してもらってないんだからキャンセルできるはずだ」などとおっしゃられ少し揉めました。

契約前の話と違うことを言い出して「やらないなら契約無効だ」

このケースで私は「不用意に値下げするのはやめよう」と心に誓いました。

テレアポのご依頼だったのですが、基本単価よりだいぶ値下げして欲しいというご要望があったんですね。 

なので「値下げに応じる代わりに、日々の進捗報告などのやり取りは省略させてもらい、テレアポリストに記載しているコールメモを見て頂くことで報告の代わりにさせてほしい」という要望を出しました。

勿論それはご了承いただいていたのですが、実際にコールをはじめると 「今どんな状況ですか?」 などと頻繁にご連絡をいただいており。なるべく返信はしていましたが、 1度だけ2~3日返信までに間があいてしまいました。

そしたら「返信がないから業務放棄だ」「契約無効だ」などと言われてしまったんです。

実際には返信が遅れたのはその1回だけで、それ以外はちゃんと連絡を取っていましたし、返信ももちろんしておりました。「期待してます」などと言って頂いてたのですが、突然の豹変ぶりが悲しかったです。

しかもやりとりしていたチャットツールを削除しておられるので、実際に「連絡が取れていない」という証拠は残っておらず、「遅れたのは1度や2度ではない」「かなり返信がなくて不安だった」など事実とは違う話になってしまいました。

これだけはやってはいけないNG対処法

ということで、実際に支払う意志のない悪質なクライアントの対策をお伝えしたいのですが、その前に「やってはいけない対処法」についてお伝えしたいと思います。

いきなり喧嘩腰はNG

今日入金日なのに残高照会したら振り込まれてなかった!これは怒ってもいいよね??

本来なら入金日に振り込まれるのは当然ですので、入金日を過ぎても支払われていないのはクライアント側に落ち度がある可能性は高いです。

でも、チョット待って!?

いきなり「支払われてないけど、どないしてくれんねん!」みたいな喧嘩腰・暴言は辞めたほうがいいです。

  • 振り込み先を間違ってしまった
  • 15時以降に手続きしてしまい翌日扱いになった
  • 振り込みしているけど銀行の混雑で処理が遅れている
  • なにかの事情で振り込みが数日遅れてしまった

このような可能性もなくはないですからね。万が一、既に手続きをしてくれていた場合などはその後良好な関係を築くのが難しくなってしまいます。

入金日を過ぎても振り込みの確認ができなかった場合、まずは以下のように聞いてみましょう。

今日が入金予定日だったかと思うのですが、送付した請求書に不備などありましたでしょうか?

このようにお伺いしてみて、それでも連絡がない、振り込んでくれない・・・などが悪意があるようであればその次のステップに進むといいと思います。

SNSやホームページに「支払って欲しい」などと書き込むのはNG

連絡がないのは困るから、クライアントのTwitterに書き込んで、沢山の人の目にさらせば支払ってくれるんじゃないかしら

これも注意が必要です。

安易に公共の場に書き込むと、逆に「名誉毀損」で訴えられてしまう可能性も考えられます。

相手のSNSなどに書き込むのもNGですが、自分のSNSでつぶやき、それが拡散された場合なども同様なので、注意してくださいね。

クライアントと連絡が取れない場合は、「TwitterのDM」「ホームページのお問合せフォーム」など公共性のない手段で連絡を取ってみるのがいいと思います。

自分でできる報酬未払いを防ぐ方法

クラウドソーシング契約の場合、会社名などを聞いておく

クラウドソーシングを使って契約した場合。仮入金制度があるので直接の契約よりはリスクは軽減しますよね。

ですが、だからといって安心はできないと思います。

なぜなら、仮入金の状態から「企業が支払い確定」を押さないと入金されない仕様になっているサイトもあるからなんです。

音信不通になれば支払確定させることもできるのですが、連絡は来るけど支払いの意思がないクライアントの場合やっかいです。

「クラウドソーシングで支払いの意思がないのに企業名などがわからない」となると、クラウドソーシングのメッセージ内でしかやり取りが出来ず、かなり不利な状況になってしまいますよね。

企業名や連絡先を知っていれば「ホームページやSNSなどから問い合わせる」「請求書を送る」「内容証明を出す」「弁護士に相談する」といった手段を取ることもできます。

クラウドソーシングサイトではクラウドソーシングサイト内で完結するのが基本です。請求書発行などは「どうしてもクライアントから支払ってもらえない」などといった場合の最終手段だと思ってください。(クラウドソーシングサイトにも経緯など報告しておいてくださいね)

また請求書を発行する場合は「クラウドソーシングサイトで契約した場合の手数料」込みの価格で請求するのがいいと思います。

「クラウドソーシングで支払わず後から請求書もらったほうが安く済む」ということになればクラウドソーシングサイトで支払わないクライアント様が増えてしまう可能性もあるからです。

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契約前の打ち合わせが大事

まずはトラブルを起こさないようにするためには、「事前の打ち合わせをしっかりと行う」ことが大事です。お互いに信頼関係をしっかり築いて置くことで支払い遅延はかなり防げると思います。

また、契約にあたっての条件などをしっかりと確認しておくことが大事です。

  • 業務内容
  • 納品日
  • 修正回数
  • 締日支払日
  • 連絡手段
  • キャンセルの有無
  • 著作権について

「◯◯の段階まで話が進んだらキャンセルはできません」「修正◯回以上は有料になります」「著作権は譲渡しますが実績として公開はさせていただきたいです」など、業務を開始するまえに詳細の打ち合わせをしていくようにしましょう。

契約書を必ず取り交わす

上記のような約束事を契約書にして取り交わしていくのがベスト。言った言わないのトラブルを防ぐことができます。形式はネットでフォーマットがあるので、参考にしながら作れると思います。

お互い署名捺印しておけば、万が一の際の証拠になりますので、業務開始までに契約書を取り交わすようにしましょう。

オンライン上の契約も簡単なクラウドサイン

画像:クラウドサインのサイトより

https://www.cloudsign.jp/

クラウドサインなら契約書を郵送する必要がなく、オンラインで完結します。無料プランだと月間5通までしか使えませんが、サイト内で契約書を保管しておくこともできるので、とても便利ですよ!

前払いで払ってもらう方法もある

初回の契約や高額な案件の場合は、前払い又は前金を支払っていただく、というのも効果的です。

クライアントを信じてクライアントのために最善を尽くす!というのはもちろんなのですが、何でも言いなりになる、というのとは少し違います。

私達フリーランスは、クライアント企業に雇わられているわけではなく、対等なビジネスパートナーですから、企業側の基準に全てあわせるのではなく

自分の意見が要望もうまく伝えて、良好な関係を築くことができればいいですよね!

便利なツールを活用して泣き寝入りを防ごう

フリーランスに嬉しい様々なサービスやツールがありますので、活用してみるのもいいかもしれませんね。

フリーランス協会

画像:フリーランス協会のサイトより

https://www.freelance-jp.org/

フリーランス協会とはプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会は、独立して活動するプロフェッショナルや、 企業に属しながらキャリアを複線で築くパラレルワーカーの有志が主体となって設立された、 フリーランスによる、フリーランスのための、非営利団体です。

フリーランス協会

フリーランス協会ではフリーランス向けの様々なサービスがあるのですが、ベネフィットプランに加入することで様々な法務相談サービスを利用することができたり、東京弁護士会中小企業法律支援センターで初回30分の相談を無料で対応してもらえたりします。

どうしても支払ってもらえない場合は、泣き寝入りせずに専門家に相談するのもいいと思います。

フリーナンス

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フリーナンスには即日払サービスがあり、請求書の金額分をフリーナンスが前払いしてくれるのです。

もちろん審査がありますし、手数料分引かれてしまうというデメリットもありますが、クライアントの支払日を待つことなく、即日振り込んでもらえるのは嬉しいサービスですよね!

フリーランスの請求書を即日払い【FREENANCE】

Misoca回収保証

Misocaで請求書を発行する際に「回収保証サービス」をつけることができます。

こちらも保証料がかかりますが、万が一クライアントが支払いを遅延したり、取引先のが倒産するなど回収できなくなった場合、損害を補填してくれる、というサービスです。

10万円以下の請求書の場合は800円、10万を超えた金額に関しては 1万円につき80円 の保証料が必要な点、 保証開始前には審査がある点、クライアントが個人だった場合には利用できない点などのデメリットもあります。

しかし 、万が一のリスクが軽減することを思えば手数料も安いと個人的には思います。

請求書作成サービス「Misoca(みそか)」

まとめ

フリーランスは全て自己責任です。

トラブルがあってから「どうしよう」と悩むのではなくて、事前に対策をしておくことで万が一の事態にも備えることができると思います。

ぜひ参考にしてみてください。

セールスノウハウでは、クライアントの報酬未払い以外でもフリーランスの方の悩み相談・アドバイスなどを行っています。

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こんどうひろみ

【自己実現コーチ/ビジネスコーチ/営業コンサルタント/心理カウンセラー/セミナー講師】 2013年に起業後、営業代行・営業コンサルなど売上UPや販路拡大の支援を行う。 その後は経営者向けのコーチングコンサルや企業研修も手掛け、ビジネス戦略の策定や実行、リーダーシップの強化などを支援。 600社以上の実績。 個人向けには心理カウンセラーやキャリアカウンセラー経験も活かしながら、自己実現と目標達成に向けたコーチングを提供。 心理学とビジネスの知識を組み合わせ、クライアントが自身の可能性を最大限に引き出し、夢や目標を実現するサポートを行っている。 起業・副業・フリーランスの方向けのオンラインセミナーやオンライン講座も提供。 15,000件以上の実績。

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